いよいよ増税?

政治のごたごたで何となく頓挫している感があった増税論ですが、税調にてまた復活です。

法人税の減税は見送られ、所得税、消費税、相続税の増税が俎上に挙げられます。消費税は段階的になのかいきなりなのか方法は分かりませんが、とにかく10%程度まで上げていきたいようです。

相続税は以前の案通りでしょうか、基礎控除額減額を大きな柱に、各種控除が減額され、増税につなげる考えです。

所得税はというと今のところ最高税率を上げるのが基本柱のようですね。所得税というのは所得の高い人に多く課税し、所得の低い人には低く課税する累進課税が特徴です。所得の低い人の所得税分を所得の高い人が補うことにより、一旦高所得者のところに行った所得が低い人のところへ戻される効果があります。その効果を高めようと、バブリーな世の中の時は最高税率がなんと70%でした。ちなみに今は40%です。

所得税の他に住民税もさらに課税されますから結構な重課です。これでは「働いても働いても残らない」との見解から今の税率まで下がってきたのです。そのため実は今回の最高税率の増率はかなり久しぶりのことです。でもいやですよね。

所得税は上がる、消費税も上がる、社会保障は不安、ついでに縁がないと思っていた相続税まで身近に・・・。

意欲と知識のあるよい人材はどんどん日本から出て行ってしまうことでしょう。そう、パーマネントトラベラーの様に・・・。
***********菊池会計事務所***********

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