遺言のススメ

「ゆいごん」ではなく、法律的には、「いごん」といいます。

条文を読むとき、「物」と「者」が混同しないように、「国内に住所等を有する者」 は 「・・・有するシャ」 と読みます。

・・・そう、慣れないと気持ち悪いのです。

 

お客様に条文を広げてご説明することは複雑怪奇になるためなるべく避けますが、「遺言」はちょくちょくご説明します。

 

「こいつ・・・漢字読めないんじゃね??」

 

と思われないようになるべく 「ゆ・い・ご・ん」 と言うようにはしているのですが・・・。「いごん」とお聞きになった方々。このような理由でございます。

 

さて、新聞の情報ですと、「遺言」をしていない方々が実に86%だとか。

配偶者(夫or妻)と子供なんて典型的な家族ですと、

 

「まあ、俺が死んでも仲良く分けるだろ」

 

なんて思ってしまい、遺言しないのでしょうが、もっと安心してしまうのが、配偶者のみの場合。

 

「俺が死んだら全部、妻のものになるんだから、いちいち遺言はいらないでしょ・・・そもそも財産ないし。」

 

大きな誤解です。

 

子供がいない場合、自分の親が相続人として現れます。その親もいなければ兄弟姉妹が配偶者の他に相続人となります。

法定相続分は、子(1/2)から兄弟姉妹(1/4)と少なくはなりますが、相続権があることはあるのです。

 

「その土地、1/4は私のものになるんじゃなぁ~い?」

 

なんて小姑が出てくる可能性があるのです。結局、住んでいる土地を売って現金で分割するなんて悲惨な結果に・・・。

 

そんなことのないように、すべて配偶者に相続させる旨の「遺言」が必要なのです。マイホームしか財産がないのにこの危険性。

 

ちなみに兄弟姉妹には、「遺留分」は存在しませんので、ご安心を。

 

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