鱧は山にいる?

初夏といえば旬な食材がたくさん出回りますね。その中でも鱧(はも)と聞くと初夏だな~、なんて感じます。特に鱧に目がないというわけではないのですが、風物詩的に好きです。

鱧といえば京都が有名ですが、その昔、「京都の鱧は山で捕れる」なんていわれていました。行商で鱧を売り歩くため山を越えている最中に山中に鱧が逃げ出したことが発端。山に登った村人がそれを見つけて「鱧、捕ったどぉ~」となったかは知りませんが、要するに陸でもそれだけ活きているという生命力の証を比喩したものなのでしょう。

以前は大衆魚との位置づけだった鱧、今では高級魚ですよね。東京では料亭、高級割烹、レストラン、回転寿司などそうそうたる飲食店で高級魚鱧が使用されています。んんっ?回転寿司?そうなんです、近頃回転寿司でも鱧をよく見かけます。「本当に鱧?」となるかも知れませんが、鱧という以上は鱧ということを信じるとして、一皿数百円でも鱧が食べられるのです。

高級店はブランドや大きさなどのこだわりがあるのでしょうが、安価店では惜しみない企業努力の結果なのでしょう。しかし競争とは熾烈なもので、150円で出していたのに隣が100円にすれば90円に、ではこちらは80円に・・・と繰り返されます。

コストダウンの企業秘密はあるでしょうがいずれはそれにも限界が訪れてしまいます。そうしたらやっぱり・・・。

やはり消費者も「適正価格」というものを意識しなければならないでしょう。

これは我々、会計事務所にもいえることです。会計事務所も価格競争が激しくなってきています。安価な事務所はとことん安くやっています。それにも限界は必ずあります。先日そのような事務所に依頼していた法人様からご相談を頂きました。残念ですが、とってもほめられる処理ではありませんでした・・・。まあこんなモンだろうな、というのが率直な感想でした。社長個人に腹痛はなかったようですが。