事故責任?自己責任?

原発周辺20㎞が強制力を持った立入禁止区域に定められましたね。

避難している方々は「とにかくうちに帰えらせて」、「なぜ我が家に帰るのに罰則が?」と声を荒げているようです。原発の状態は本当に大変なことになっているのでしょうね。震災直後から着の身着のまま避難し約40日が経過です。子供の時の夏休みならあっという間の40日ですが、避難しての40日はどんなに長いだろうといたたまれなくなります。しかもまだまだ先が見えないのですものね・・・。

ただ、大事なものが家にあるから取りに行きたいというのであれば理解できるのですが、家に帰って住むというのはいかがなものでしょう?国や東電の後手後手の対処はさておき、この現状では強制力を持ってでも立入禁止にして、国民の安全を守るのはある意味当然の動きではないかと思います。むしろ自由な出入りを認め、あとから取り返しのつかないことになったらそれこそ事故の対処としては最悪なのでしょう。

私は小さい頃、親の転勤でひとつの地域に住み続けたことはないため、ある地域への固執というものがありません。ですから生まれ育った家というものがないのですね。そのためなかなかお察ししかねるのですが、生まれ育った家がある方々はどうしてもその家への想いが強いんですね。

仮設住宅の早期建設は最重要課題ですが、どうしても自分の家でなければ嫌だということであれば、危険を十分に説明した上で、宣言書にサインし自分の責任においてうちに帰る。いう選択肢を国が認めるというのは乱暴でしょうかね。